このコーナーでは、プロテックスポーツがサポートを行った参加者のレポートを紹介します。

 

July 02. 2005
HYR 12Hours Endurance Race Round #2 At Glen Helen


12時間参戦レポート あくま記


【準備期間】
6時間がまあまあの成績に終わって12時間の準備が始まった。
準備期間は3ヶ月もあるが、それしか無い・・何せフルに使える日は無く、毎日会社に1時間早く来て少しづつマシンを仕上げた。エンジンだけで2ヶ月かかったが、内容は完全にバラシて組みなおしただけ・・・
そして1ヶ月前にサスをMB-1と言うSHOWA系のショップでレース用にしてくれる事になった。
他にもWORKS CONNECTIONがガード類、IMSがタンクを提供してくれる事になった。予算が無いチーム、完全に手弁当チームなので物の提供はウレシイ。後は会社からトラックと工具を借りて準備は整った。
完成したマシンを朝練と慣らしと称して会社のコースで試し走りしていたら、ウォーターポンプの所からオイル漏れ発生。なんとシールが駄目・・・レース前に分かって良かった。こうして我がチームはグレンヘレンに乗り込んだのでした。(7月4日)

以下はメカをしてくれた木村氏のレポート。



リポート By Shohei Kimura

7月に入り、ここカリフォルニアの砂漠は猛暑のためしばしデザート・レースはお休みの中、ロスから近いここナショナル・モトクロスが行われるグレン・ヘレンレース場で12時間耐久レースが行われました。

すでに去年から24時間耐久、そして今年初めの6時間耐久と消化してきた我がチーム<チーム ハナワHPCC> (別名 チーム アクマ バックヤードビルダーwith謎の東洋人)がシリーズ戦をかけて今回の12時間耐久にエントリーしました。
と言っても、出場が決まったのはレースの1週間前。
仕事を変ってもらったりして何とか都合をつけたライダー3名、24時間、6時間とエントリーした言いだしっぺのトッド・ゴズラー、デニス・ステイプルトン、そして今回新たにうちのチームで走ることになったデレック・マホーニーのライダー三人。
そしてメカニックはアクマ監督と私KIMURAのなんと2人だけ。
ここら辺からバックヤードビルダーと周りのチームから言われているのかも。
でもバイクはHPCCからなんと2005のCRF450R。
そしてスポンサーはワークス・コネクション、アプライド、ダンロップ、IMS、MB-1(サス)。そしてプロライダー3人。中身だけはワークスに負けてない?
自分はライダー、スポンサーをガッカリさせないように精一杯がんばらないと。。。

レース当日、6時にレース場に集合、ピットの割り当てを貰い、準備開始。
周りのピットはどこも大勢でワイワイガヤガヤ。まるでお祭りの出店の様。
うちと言えば、2人だけ、、、でも準備に追われ、寂しいとか考えている暇も無くあっという間にスタート時間が。
しかし、7時30分のスタート時間になってもスタートする気配なし。
結局10分位遅れてのスタート。この辺がだれも文句言わずアメリカらしい。
我が第1ライダー:トッド君は前回の6時間の時はスタート失敗したが今回は・・・
やっぱり失敗、15回近くキックしてスタート。この時点で後ろから2番目。
モトクロスライダーにキック・スタートはちょっと厳しい様。
でもさすがプロライダー、3周目には15台近くを抜きトップに。
おっと、それからトッド君は前回の6時間のときは3周目位でリヤフレームをどうすればこんなに曲がるんだろうと言うくらい曲げて片足引きずって戻ってきたんだっけ。。。(それでも6時間は4位に入りましたが)お願い、ちょっとペース落として。。。

そして4周で第2ライダー:デニス君に交代。
今回は一周約8マイル、それぞれのライダーは14分30秒から15分をキープしているので4周、約1時間で交代と決定。
そして順調に第3ライダーのデレック君に交代。しかし、デレック君が15分30秒ペースでちょっと遅いかな。
まあ、2番手とのマージンも結構あるみたいだし、この調子この調子。
向かいのピットはライダー一人、メカニック一人。1時間走って30分位休むみたいなペース。のんびりしてていーなー。来年当たりは自分も。。。無理無理。
そして、6時間を過ぎたあたりで今回初のリア・タイヤ交換+エアークリーナー交換。
タイヤ交換は24時間のとき散々やってるから楽勝楽勝。ひょっとしたらホンダワークスより早いかも。と言うことでピット作業も速攻で済ませライダー交代。
今回はピットインを出来るだけ減らす作戦で19インチ+ハードタイヤをチョイス。
と言うことで後はパンクさえなければタイヤ交換無しの予定。
その後はピットインの時、オイル、水の確認位で問題無く周回。

そして10時間ほど経過して残り2時間。中間発表を確認すると、なんと2番手の#22番が4分位後ろにいる事が発覚。
え〜と#22番はどこのチーム?げっ、なんとXR's Onlyチーム。この前のBAJA500で勝ったチームだ。
それから我がチームとXR's Onlyチームの差を毎週計測。
やばい、どんどん縮まってる。それも毎週ごと30秒近く。うっ、彼らマジだ。
うちのチームは何とかペースアップを図りたいが5時間近くを走ったタイヤではグレンヘレン名物の上り坂がまともに上れないためペースアップのサインを出しても15分30秒のラップ。どんどん詰められてる。
そして11時間を過ぎ、残り40分。その差は1分30秒。やばい、追いつかれる。。。

そして最後のライダー交代:デニス君。
ここからがプロの底力。ズルズルにすべるタイヤで14分49秒のラップタイム。なんで1分近く詰められるの?
これにはトッド、デレック両ライダー共絶句。相当無理してる様子。
そのすぐ後ろを追うXR's Onlyチームは既にウープスと化したストレートをスプリントレース並みの開け方で通過。
この人達、ほんとに何時間も走ってたの?見てて寒気が走りました。
そして遂に幸運は我がチームに。
XR's Onlyチームのライダーは残り30分で力尽き、泣く泣くピットイン。そしてライダーーチェンジ。
この時点で2分差。よし後は転ばなければいける。
アクマ監督がペースを落とさせるため2分差と書いたサインボードを持ってバックストレートに走る。そして白旗。最後の一周だ。
ライダー2人が、ゴールを見届けに走る。
そして、遂に最初にチェッカーフラッグ。
やったー。勝った。一位だ。
12時間を戦い、1位を取ったライダー達の顔、最高の笑顔でした。
バイクを一から組み上げ、早朝テストランを重ねた、アクマ監督の「お疲れ様」の笑顔も最高でした。
そして無名チームが有名チームに勝った瞬間の自分の顔もきっと最高の笑顔だったでしょう。

 

 

 
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