このコーナーでは、プロテックスポーツがサポートを行った参加者のレポートを紹介します。

 
2003 BAJA1000 参戦レポート 
9x 福岡ひで之(文)・ 江連忠男 ・ 島添正規 組

■11月15日

LA空港に朝7:00到着。ここで今回のバハ1000のすべてをサポートしてくれるプロテックスポーツの石井さんがお出迎えです。
アメリカのデカバン(15人は乗れる)に乗り込み、ハイウエーを爆走2時間で石井さんのガレージに到着、すぐにマシンとご対面。
XR650、2002年型で大きなライトが2つもついてます。マシンにはなんの不満もありません。スグに積み込み、まずはお買い物。
お約束のチャパラル。ここはとにかくでかい!バイク用品なんでもあります。すべて見るには1日かかります。ここでみんなはいろいろ買い物してたけど、ぼくはすごい飛行機酔いで気分が悪かったので、外のベンチでへたり込んでました。エコノミー症候群かも?
ツアーバスはハイウエーを55マイル以上で走りメキシコボーダーに向かいます、今日中にスタート地点のエンセナダという町に入ります。
メキシコの国境は高速道路の料金所が10個ならんでるような感じで、係員の機嫌がいいとスンナリ通過できますが、人相が悪かったり、バイクなどを積んでると止められて詳しく検査されます。「また環境破壊に来たんか!」などといやみを言われ、時には追い返されたこともあるそうです。今回はスンナリ通過できました。
国境から約1時間でエンセナダに到着。海沿いの小さな町です。ホテルで荷物を降ろしてすぐにタコス屋・ディスコ・ストリップ劇場などに繰り出すライダー、江連忠男(中古車屋)島添正規(1部上場会社員)福岡ひで之(建設作業員)の3人でした。

■16日-19日

昨日の疲れ(2時ごろまでディスコにいた)が引きずるが、今日から楽しいプレランだ!バハ1000は1ヶ月前にコースが発表されて、マーカーも貼られているので、コースの試走ができるのです。ワークスライダーは自分の走るとこを何10回も走りこみタイムを計りデータを取っています(ショートカットできるところもちゃんと調べます)。僕たちレジャーライダーはそんなことできないのですが、4日間は走りこみました。で、このプレランを計画実行してくれるのが、バハを知り尽くしたプロテックの石井さん(ソロでバハ1000を何度も完走しています)この方の協力なしではバハは楽しめないでしょう!
このプレランが楽しくて楽しくて、日本ではありえないスケールの大きなところを全開で走れる気持ちよさ!日ごろのストレスも汗とともに流れていきます。プレラン用にXR400とXR600そして本番用のXR650の3台を3人がとっかえひっかえで乗り回し楽しみました。驚いたことにサスの硬さとレバーの角度の好みが3人とも同じだったのだ。体型は全然違う3人。モトパンサイズは34・30・28でジャージがXL・M・S、体重差は20K以上、身長差は15センチ以上もあるのにおかしいなー?まあ細かいことは全然気にしない3人です。ちなみに一番デブは会社員で、中古車屋さんが60K160cm、その間が僕です。おねーさんの好みは違うのでまだ兄弟にはなってません。
4日間で400マイル(600km)ほどプレランできました。これはレースコースの約半分ぐらいで昼間に走る部分です。後の半分は本番の夜の楽しみとして取っておきます。
XR650は本当にバハ専用マシンだと確信できた4日間だった。

■20日

1日マシンのメンテです。全バラしてグリスアップといきたいとこですが、なんせレジャーライダーの3人です。オイル交換すればコーヒー飲んで、タイヤを替えればタコスを食べて、よしタペット調整しよう!とエンジンのふたを開けたまま、シクネスゲージを買いに町に繰り出し、アイスクリーム食べながら工具屋めぐり、やっと見つけて作業開始。
ここは中古車屋江連さんの出番でテキパキ進めますが、足を引っ張るのはH社勤務の島添君。乗るのは得意でも調整は苦手なようでなかなか進みません。ぼくはそれを横目で見ながらゼッケンやスポンサーステッカーを貼っていましたが酔っ払てたのでしわくちゃになりました。楽しい1日でした。夜は当然ディスコのはしご。

■21日

受付車検。ホテルから歩いて3分で車検場でもありお祭り広場でもありスタート地点です、受付でサインしてステッカーやTシャツをもらいます。バハは当日エントリーができます、(プログラムに名前が載らないが)してる人がいました。世界1の草レースです。
車検とヘルメットチェックをさっさと済ませて、アメリカホンダのパドックに挨拶に行きました。レースガスのサポート契約をしているのでピットの地図やスケジュール表をもらいに行くためです。そこで出迎えてくれたのが、白髪交じりで60手前ぐらいの猫背で目の焦点が合わない変なおっちゃん。
名前はブルースと言います、このおっちゃんはバハ1000で7回も優勝したことのあるとんでもない人です、今はアメリカホンダのえらいさんでバハプロジェクトの責任者です、普段は猫背で寂しそうに机に向かってサボテンの絵を描いてすごしてるんですが、バハの季節になると背筋もシャキーンとして 優秀な部下(チャンピオンのジョニー#1x)を引き連れて1ヶ月もプレランして会社には帰ってこないそうです。
最近でも、ジョニーが怪我した時に代打で出たレースに優勝してしまったりと、まあ伝説の多いおっちゃんです。
夕方からはBOSS石井さん、サポートカーのハナワさんを交えて作戦会議を開き、明日のレースサポートの最終打ち合わせです。
アメホンからもらっていた資料に#1ジョニーの各ピット(ホンダは50マイルごとに15箇所ある)到着予想タイムが書いてあるが、ほぼその通り来るらしいのでそれを参考にしながら、プレランのタイムをあてはめていくと、なんとジョニーの2時間後にはゴールできるぞ!(そんなあほな!夢見すぎ)あとは15箇所のピットでどれだけの作業時間がかかるかをシュミレーションしたり、交代ポイントの到着時刻などを計算予想して大いに盛り上がった夜でした。ディスコはいかなかったけど!?

■22日 決勝戦

スタートは島添君で20マイルで江連さんに代わり120マイルでまた島添君。200マイルでぼくになり、320Milで島添君、430Milからぼくでライト装着し、580Milで江連さん、730Milで島添君でゴールの予定でしたが・・・。
どんよりと曇り空の下、朝6:00、2003バハ1000はスタートした。
スタートは問題なし、で江連さんが早々に飛んじゃったー。かなり派手にやったとの連絡が入るが、ぼくは200Mil地点で待つしかなかった。
予定の1時間遅れで島添君がやってきた。ざーとマシンのチェック。リアフレームが少し曲がり、マフラーが中に入ってリアタイヤに当たってる。
ぐらい・・まっいいか!で「江連さんはどう?」「足引きずってるから次は無理みたい」う〜、と言うことは、ぼくが夜通し300Milぐらい走るのか・・・まっ、いいか!ホナ、行って来ます。しばらく走るといろいろ気が付く。おーマイルメーターがぺちゃんこだ、あ”ーハンドルに付けてたGショックがベルト残してちぎれてる・・・。江連さん立てに転んだな!?。
わーウエストバッグ忘れたー工具無しヤー。ま〜こけんかったらええねん。
プレランで1度走ってるからどんどんペースが上がる。やる気無しのアメリカンを続けて3台抜き去り、気持ちよくなってるとやるんですねー。イン側の立ち木にハンドルをぶつけてノーコン状態で大きくコースアウト!平地でよかったー、がけなら確実に落ちてた。
3時間ほどで交代地点320Milのホンダピット6に到着。クイックチャージでガス補給しエアエレメントを交換。オイルを少し足して 島添君と交代。
あ”−マフラー取れてる。ライトも点かない。でもホンダピットのスタッフと花輪さんがテキパキ修理してくれました。所要時間5分ぐらいで島添君が発進。今回のバハの最大難所「小麦粉の海」に突入していきました。
430Mil地点はすっかり夜です。17:00時点ではTOP10ぐらいしか通過してません。到着予定は18:00ごろかなと思ってたが18:30。
全身真っ白粉まみれの島添君が到着。「スグそこでこけてウエストバックがちぎれた」バッグをかかえ全身真っ白。結構笑える。
さあメインイベントのバハの夜。このために大きな2つ目のライトを手に入れたのだから、手早く取り付けてもらってスタート!ん・レスポンスが悪い。
エンジン音がおかしいぞ、舗装路の1号線を30マイルほど南下するので最高速チャレンジなのだが、120kほどしかでない。まだレースは半分なのに持つかな?しかし舗装路は寒くて退屈。ダートになってもほとんどまっすぐなので体がぬくもらない。テキトーに走ってると潮の香りがする。たしか海の横を走ってるはずだがライトの明かり以外何も見えない。でも上を見ると星が綺麗。天の川までハッキリ見える。夜の田舎道は見えるものが少ないのでいろいろ妄想にふけってしまい走りに集中できない。と、その時、後ろからどこかで聞いたことのある音、振り返るとマブシ〜。「来たぞーお化けトラック」すごいスピード差だ。180は出てるなあ、ぼくのは100も出なくなってるよ。まいったなー。へこへこ走ってたらサンフェリーぺに着いていた。もうすぐ江連さんと交代の地点。580Milホンダピット12だ。しかし、長いフープスやな〜。もう10マイルはへこへこしてるよ、いいかげん飽きてきたころにホンダピット12到着。「江連さんお待たせ〜」、「悪いけど膝が動かなくて走れないよ〜」えっ!?−「しようがないな。少し腹ごしらえして行きますわ・・・」PM10:00ごろ。あと250マイルぐらいかな〜。
ピットからもズ〜っとフープス。ライトに照らされる景色は黄色とクロのよこしま模様だけ。時折お化けトラックにぶち抜かれてホコリの中でもズ〜っとフープス。右も左もフープス。えーかげんにせー!と怒る気力がなくなってもフープスは続く・・・どのくらいの時間頭が揺れただろうか?脳みそも溶け出したころ舗装路に出た。やっと終わった!約30マイルのロックンロール。疲れた〜。本当に50万個ぐらいははねたんちゃう。
舗装路ではさっきの汗がイッキに冷えてすごく寒い。でもフープスよりはいいかと思い気を取り直しアクセルを開けるが・・・遅い。
全開なのに地元のおんぼろセダン4人乗りに抜かれる。もう80Kも出なくなってるよ〜と天を仰ぐが星は綺麗。
とりあえず動くのでゴールを目指そうと思い直しアクセル開けるが・・・プスプスとガス欠。「そんなアホな〜。どないしょー」冷静に考えるとどうもガスピット13を飛ばしたようだ。XR650のビックタンクはコックの反対側に1Lぐらい残ってるので、バイクを倒してそのガスを使うことにした。きょろきょろとあたりを見渡ししばらく走ると見覚えのあるタコス屋があった。トリニダット村だ。「IMS」の看板が見えたので飛び込んだ。「おっちゃん、ちょっとガス分けて〜ちょっとでええねん」クイックチャージで満タン入れてくれた!「ありがとー」舗装路から崖を上るようなコースに入る。ここからはプレランしてるからペースあげるぞ!でもXRは200cc状態。すぐにホンダピット14到着。ガスは1Lも入らないのでおっちゃんは不思議そうな顔してる。エアエレメントを交換してすぐに飛び出す。そして約束の交代地点に到着。オイルを継ぎ足して、島添君と交代。AM2:00ごろ、あと100Milぐらいでゴールだ。
ハナワさんとホテルにもどりスグに熟睡。少し寝て目が覚めたらホコリまみれのXRがあった。
9X 走行時間22:57 総合55位 クラス8位
1位 1Xジョニー 走行時間15:39でした。
これでうち等の03 Baja1000は終わったんや。

福岡ひで之

 
>>レポート・トップへ


[BBS]  [REPORT]  [PHOTOS]  [EVENTS]  [LINK]

[HOME]



206-0801 東京都稲城市大丸673

TEL/FAX 042-377-2004