| 2003 GNCC参戦記
倉下誠 GNCC(GRAND NATIONAL CROSS
COUNTRY)と言うレースで説明しなくてもわかると思いますが東海岸を中心に年間13〜14回開催されシリーズチャンピオンを決める有名なレースです。地理的な問題で日本から参加するには容易ではありませんが今回、私と上野の凸凹コンビがアメリカ大陸を横断して参加する事となりました。
開催場所 2003 October 18/19
Crawfordsville, INDIANA
GNCCに参加する事9回目、以前仕事で米国にいた事もあり友達もいるので、ここ4年間最終戦が開催されるCrawfordsvilleを楽しみにしている。
そんなレースに今回、東のレース初参加の上野君と出ることとなった。彼とは1995年のBAJA500からの付合いで一緒にレースに出るのは何回目だろう。?
レース本番は10月19日ですが渡米したのは11日もうそこからレースは始まっていた。土曜日に日本を出発しCAに着いたのは同日の朝10時30分。1年ぶりのロスアンゼルスだ。早速今回インターネットで予約したレンターカーを借り今回お世話になる石井さんが待つ、Riversideへ直行だ。ここで問題発生、借りてきたフォードエスケープ(SUV)にヒッチ取り付けの穴はあるがナットが無い。グレードにより市販ヒッチメンバーが使えないのだ。…これが無いとトレーラーを引っ張ることができない。
仕方が無く車を近く営業所にて交換しアストロを借りて来る。米国滞在1日目からバタバタしますがこの夜しばらくぶり仲間と再会し夜遅くまで雑談に盛上りました。翌日、早朝インデアナに向けて出発の準備をする。予定時間より遅れたが忘れ物が無いか確認し石井さんに呆れた顔を見せながらも暖かく見送られいざ出発。途中、チャパレルで買い物をするが20分で出ようと心に決めてたにもかかわらず1時間も徘徊。やはりここは目に毒だ。結局店を出たのが午後になり今日の予定宿泊地、ユタ州にむけ出発。見なれた15号線を北上し途中ハンバーガー片手にドライブするが車が多くペース速く走りにくい。カルフォルニアとイリノイ州はトレーラーを牽引すると制限速度が55マイルになる。そんな訳で走り続ける事4時間でネバタ州に入り、街の郊外を走るが誘惑に負けカジノによることになる。$50を片手に30分でゼロとなり新車購入の夢は消えた。これ以上ここにいるとろくな事は無い・・・再び北上ネバタとアリゾナの州境にあるミニキャニオンを通過しユタに入るとちょうど日が沈んだ直後。今晩宿泊地はCederCityに決定。ダウンタウンで$30の安モーテルを発見。近くのレストランでスペシャルメニューを頼みいい気分になったところで爆睡・・移動1日目が終了。
翌日、日が昇らぬ朝6時半に宿を出てコロラドを目指すが国道だけではつまらない。ここは観光地だ。一般道でキャニオンナショナルモニュメントの中をした走り絶景を楽しんだ後、日本でも有名なアーチーズ国立公園によりひと休み、アメリカの雄大な自然を堪能したあといざコロラドへ。コロラド州に入るともう日は落ちていてデンバーの手前Friscoで今日は宿泊。さすが観光の町だから雰囲気はとてもいい。皆首にマフラーまいて冬支度だけど、私は半袖に半ズボンの寒い格好、これは帰国するまで同じスタイルだった。そんな町のダウンタウンで$34の安モーテル(ロッジ)で移動2日目が終了。安モーテルに泊まるけど安全かどうかは判らない。安全な処を探すなら全国チェーンのモーテルに泊まると良いです。ダウンダウンの外れのモーテルはカギは一つだけ・たまに壊れているし隣の部屋はコールガールの連れ込み宿だった事もあります。(これはカナダでの話) 観光地のモーテルなら街中でも安全だと思う。参考まで
3日目早朝 まだ日が昇らぬうちに宿を出る。寒いバイクに霜が降りているし近くの山は雪化粧だ。コロラドの雄大な自然をバックにデンバーに向け出発、
となると当然朝日が眩しい。何事も無く山間を抜けていると突然前の車が急ブレーキ・・・・オイオイ。良く見るとクライスラーに乗った老人が山間を抜けて朝日が眩しくなったのでウインドウオッシャを使ったらしい。そんな場面で使うと余計視界不良になるだろうに・・・危く追突する所でした。
デンバーを抜けネブラスカ州アイオワ州に入るともう日が暮れてしまった。Des moinesのダウンタウンで軽い軽食を食べたのが夜9時、今晩徹夜で走り早朝友人宅へ向かうつもりだ。イリノイ州に入り途中でどうしても眠たくなりPAエリアで4時間仮眠し予定通りインデアナ州Lafayette市に着いたのが午前8時だ。予定通りの日程でその日は用事を済まし疲れているのか午後10時には爆睡となりました。 1日に1000マイルも走ると気が狂います。
翌朝 友人ファミリーと朝食を取りいざ、相棒の上野を向かいにシカゴ オヘア空港へ行く。彼から11時30分に着くと事前に話があったので入国審査とか含めると11時30分に行けばいいやと思いロビーに行くとイスに腰掛け待っていた。車に乗せダウンタウンへ行きシカゴ観光。シアーズタワー誘うが嫌な顔するのでシカゴ美術館へ見学。全米でも指折りの美術だけに館内はすばらしい。シカゴで観光を済ませLafayetteに戻り予約してあるモーテルでチェックインし軽い整備をした後、私はお勧めのPUBで一杯やった後、寝床に着く。
翌朝午前中マシン整備後、午後から近くの街Atticaにあるバットランドへ行き軽い練習に行く。ここはサンドからマディまでいろんなセクションが楽しめるところで以前良く通ったものだ。ここでマシン調整をするが最後に上野がチョイ乗りすると行ったまま戻ってこない。しばらくして戻ると泥だらけだ。どうやら深みにはまったようだ。ここは池田兄弟好みの場所でいっぱいなのだ。700エ―カーの敷地あるので相当デカイ。どれぐらいの面積か暇な人計算してみて・・
本栖ハイランドなんかよりはるかにデカイよ。その後PITを借りてる友人宅でマシン整備するがフロントフォークのシール交換に手間取り翌日に修理する。
土曜日レース前日 午前中にバイク屋でフロントフォークシール打込みを頼む。顔を覚えている為無料だ。バイクを組立て明日の準備をして午後からレース会場へ行った。GNCCは土曜はクワドレース・日曜日がバイクレースなのだ。西海岸のAMAレースは砂漠の中なので観客はいないがここは違う。全日本のGPレースよりも多い人出でがあるのです。レースポイント(スタックポイント)にはバスで観客を送り迎えするシステムもあるし自前のクワドで林の中に入りことも可能です。そんなプロクラスのスタートを見学し明日のコースを歩く。クワドのレースも迫力があります。20mぐらいの崖から落ちるのだから観客もライダーも命懸けなんです。そんな危険な場所には数百人のも見学者がいるから助けてくれます。羨ましい。レース会場を後にし明日のレース成功を祈り中華バフェで腹ごしらえし寝床つく。
レース当日 朝8時にモーテルを出てガスを買い会場へ。会場では入場料$10を払う必要があるが昨日払いリストバンドしてあるので無料だ。マシンを下ろしガスを入れ準備万全。会場にはワークスライダーもブースを構え待機しているのでそこはファンでいっぱいだ。その奥のほうではハマーにトレーラーを引き小さなテントでバイク整備して人がいる。そうサマーズさんのチームだ。ヤマハやカワサキ・スズキのコンボイを横付けしてのテントと違いアットホームなサマーズさんはここでは別格に人気がある。3年前に何度かケンタッキーのローカルのレース並んでトロフィもらったこともあり声かけると思い出してくれた様だ。午前中はCクラスのレース時間が1時間45分から2時間と短く、午後はPro・A・Bクラスのメインレースだ。Cクラスと言いつつ日本よりはレベルがはるかに高い。俺は速いんだと鼻を伸ばしている方ぜひ参加してみては・・・
レースのスタート方法はクラス別に1分間隔でスタートします。横1列に並んでのスタートなのでMXをやらない私は何時も緊張します。第1コーナから次までがとても怖い。皆エキサイトするので時折殴りあいのケンカもありますがポリスも相当数いるので安心です。殴ったやづも観衆から拍手で連行されるのでヒーローになりたい方はぜひケンカでも売りましょう。帰国が延びる思います。1周は10マイルぐらい。ハイスピードで木立の中を走るのでミスするととても痛い目に会います。調子に乗った頃が危ない。バイクで食っている訳ではありませんし私が長く飽きずに乗れるのは無理せず欲出さず淡々と走るから・・・
過去に力んでマグセブン(BAJAでの給油ポイント)2回も飛ばして嫌な思いしていま
す。金沢さんには内緒だかBAJA2000のゴール手間へ池町チームを追跡すべく街中でマグセブンを見落とし、最後のホンダPITを通過した時ミスに気づき、戻って給油してもらうチャンスはあったけど出来なかった。怖いねレースは・・・
午後レースが始まる。上野と完走を誓いいざスタートラインへ上野は250Bクラス
・私はVET30クラスにエントリーする共にクラスエントリ台数が20台前後なの
でいいレースに成りそうだ。レース前にはアメリカ国歌が流れ雰囲気は最高潮に・・
・国歌が終わると同時にバイクのエンジン音が会場に響き渡る。
プロクラスから順番にスタートし私のクラスは一番最後スタートだ。いざスタート!!
第1コーナーは8番手ぐらいで抜けるが次コーナで膨らんでしまい12番手ぐらいで団子状態で林の中へ・・スタートからハイペースなのでとてもキツイ。バイクはレースで初めて乗るKX250だし乗りなれてないし・・ふだんバイクに乗らないし・・1周目から気を失いそうなぐらいヘコタレテしまった。おまけにくだらないところで転倒しは足が挟まり助けてもらうし1周もしてないのにもうビリだ。なんとか1周し2週目の周回チェックポイント前にPITに入り給油。ノーマルタンクなので4L近く入った。これから追い上げるぞ・・・ここはゴールポイントにて自分のクラス順位と順位前を走るライダーとのタイム差が判るのでとてもよい。
しかし私は1周目・2周目と見る暇も無いぐらいへたれていたので確認出来たのは3周目からで11位だ。イマイチコントロールし難いKXをを何とか操り順位を上げる。途中上野がいるじゃないか。どうやらマシントラブルらしい残念。コンデションは悪くなりワダチが深い。疲れているからフラフラだけど去年までのKLX300よりは走り易い。パワーもあるし五周目の手前で再度PITに入りガスを入れるが4L以上入るので近くのアメリカ人頼み給油をお願いする。
しかし豆はつぶれるし痛いし、順位が4位と判っていたので抜かれない様に最後は無難にゴール。三年ぶりの入賞だ。上野は残念だがレースなので仕方がない。その夜、ピザ屋でレース反省会で一杯やりながら飲明かし私は翌日シカゴから日本へ 上野はバイクを牽引し石井さんが待つカルフォルニアへ向かうのだ。 上野君ご苦労さん。無事帰国してくれ。
アメリカのレースは面白い。私は英語は苦手だけど運良く、現地で知り合ったアメリカ人の友達がいる。レースだけでなくアメリカを楽しむのもいい。日本人ばかり集まって、つまらなくないかい。?外国なに・・・ 一人でレースに出るのも楽しいよ。でも最初は石井さんのような経験豊かな人にアドバイスしてもらい楽しもう。運がよければアメリカンな思いでに残る盾ももらえる。レースは楽しもう。
文責/倉下 誠 (35歳独身・いすゞ自動車勤務)
相棒/上野久英(32歳独身・ヤマハ発動機勤務)
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