このコーナーでは、プロテックスポーツがサポートを行った参加者のレポートを紹介します。

 
2002 BAJA1000 260x 工藤・池田・伊藤組

■今回のバハは私にとっていつもとはちがう展開で始まった。
まず、4月ごろオイラッチ金沢氏に「バイク出すので、出てみねえすか、上位入賞してけろ」と言われた。
これまでの参戦は仲間でバイクを購入して、出場していたが今回は違う、新車のXR650Rを出してくれる。

メンバーは工藤正行さん、オートV前橋の店長、元IBで92年からバハに出ている超ベテラン。大川原潤、こいつとは2000’を一緒に走り、最近メキメキと伸びている奴だ。
そんな中、8月にオーカワラがジャンプに失敗、手首骨折をした!「ヤローやりやがったな、次のライダーはどーする?」瞬時に頭の中で計算する「イト−オヤジ(伊藤聖春さん)」の顔が浮かんだ。(気持ち悪イッすね)
 
金沢氏、工藤さんに相談した結果OKは出たが、肝心のイト−さんはどーなんだろう、今年のISDEに出場するし大丈夫なのか?
聞いてみると「行ける」とのこと。すげー、やっぱり保険屋は儲かるのか?
伊藤聖春、ISDEいっぱい出場、ラリーレイドモンゴル2回、バハ2回、ネバダラリーなど。タフなオヤジ。オーカワラには悪いが、かなり凄いメンバーだ、いやでも盛り上がるぜ。

Baja入りしてからもハプニングがあった。まずイトーオヤジがいきなり《ゲリ》っちゃってプリラン中にオナラと思って軽く《プッ!》したら《み》が出ちゃって、慌てて《野・ウンコ》したらあせってたのでウエストベルトに付けちゃうし、くせ〜の臭くね〜のってもう近くには寄れなかった。それからサンマティアスからサンフェリーペまでコースミスをしたお陰で100万個のウォッシュボードを走るわ、そのおかげで一緒にプリランしてた高藤さんまで迷子になってしまい、工藤さんも釘を拾ってパンクしちゃうし、ヤバイゼオーカワラ!とやら・・・。

■スタート当日、なかなか始まらないのでどーしたのかと思えば、なんでも最初の川を水浸しにしてイタズラしているようだ。結局、スタートライン変更!コンボイ走行で街の外れのダートロードまで行く。
何にもない所でのスタートだ。それでもどこからともなく人が集まってきて、スタートが始まった頃には先が見えないほどになっていた。

7時59分、260xのスタートだ。まず埃が凄くて何も見えない、次に朝日が反射してますます見えなくなる。なんとか最初の国道に出た、ギャラリーがたくさんいたのでおもわずウィリーして抜ける。オーホスネグロスを抜けて牧場の脇を走る。しかしここは人が多いので調子出して飛ぶと痛い目を見るのでハデなことはしないで走り去る。

スタートから120マイルくらい走った。トリニダッドの国道付近を調子よく飛ばしていくが、突然エンジンが吹けなくなる。「ガス欠だっ!しまったMAG7忘れた!」もうどこにあるんだかわかんないし戻るわけには行かないので、とりあえず進む。前方にチェッカーレーシングのPITを見つける、と思ったら完全にガス欠になり惰性でPITに入る。なんとかガソリンを入れてもらい後にする。半分くらいしか入れてくれなかったので次のホンダPITに一応行ってみるつもりだ。

いよいよサンマティアスの入り口だ、下りウォシュボードを抜けるとドライレイクの入り口を横走る、ちょうどいいタイミングでホンダPITがあったのでガソリンを入れてもらう、何か言ってるのだかこちとら英語は全くチンプンカンプンなのだ。タンクを指差すと一応入れてくれた。次のMAG7は入れてやる!と意気込んでドライレイクを全開で抜ける。モレリヤジャンクション、ズーロード、サンンフェリーペとかなりのペースで飛ばした、ここから先はプリランしてないのでちょっと慎重に走る。結構長いウォッシュボードを走る、またエンジンが止まった、「あれもしかしてまたやっちゃった?」タンクを見る、「超ヤベー」ゆっくりまた走り出す、ポヨン、ポヨンとどのくらい走ったか、遠くにホンダのマークが見えた、PITに入るがどうやら「違うよ」と言われてるみたいだ、なんとか訳の分からない英語で説明する、すると「しょーがねーなー」というリアクションで入れてくれた。最後に「テンダラー」と手を出された、困り果てていたら「冗談だよジョーダン」と肩を思い切り叩かれて「GO」だって。

満面の笑みでそいつをにらみ「サンキュー」お礼を言って全開で出ていった。ありがとうホンダPIT。もう世話にはならねえぜ!そのあとはさすがにMAG7は見逃しませんでした。このあとはひたすら5速全開で走るルートで、かなりの時間空けっぱなしで、風圧で上体を伏せてないとヘルメットが持って行かれてしまうんですよ。
だんだん手がしびれて来て、腕も直線なのに上がり気味でした。

なんとかエルクルセロまで走りきり、森合さんがライトを装着し、タイヤ交換して、工藤さんにチェンジした。埃の中に走り去るのを確認して次のPITサンイグナシオに向かった。一眠りしたらもう夕方で、サンイグナシオに着いた頃はもう真っ暗で、PITの設営を始める。続々と四輪やバイクが来だした、その間に工藤さんが入って来た、かなり辛そうだ、リヤタイヤを見るとボロボロになって山がほとんどない状態だ、これでは全然走れないはずだ。タイヤ交換、エアクリーナー、オイル補充をしてイトーオヤジのスタートだ。
テールランプが闇の中に消えていった。

次は遥か先のシウダットのHWY22だ。ドライバーの海老沼さんもかなりつらいルートだ。サポートカーもレースです。
この場所は人がめちゃくちゃいて、なんだか分かりにくい場所だ、なるべく人ごみから離れたところをPITにした。夜中だと言うのに続々と《原住民》がまた集まってきた。
予定より2時間遅れでイトウオヤジは来た、ライトが片側点いてない、いやいや良く見るとライトのフレームがめちゃくちゃになって、なんとかタイラップとテープで付いている。オヤジ照れながら「悪い、転んじゃった」。ナンだとー!だがケガがなくて残念だ、いやいや良かった良かった。

さあ、工藤さん後もう少しでゴールです。皆に見送られて夜霧の中に走っていった。
ラパスに着く頃はもう日が上がっており、ぼちぼち四輪やバイクがゴールしてくる時間だ。朝、7時過ぎに工藤さんがゴールしました。ギャラリーにもみくちゃになりながらサインをしたり、握手したり、撮影されたり、とにかくヒーローだぜ工藤さん。

■結果はスポーツマンクラス5位入賞、トロフィをゲット、時間は約24時間かかりました。
とにかく今回は攻めの走りが自分なりにできたので1セクションだけでしたが、今までに出たバハで一番内容が濃い展開でした。

最後にスポンサーのメガトン書店、サポートのプロテックスポーツ、260xのドライバーの海老沼さん、メカニック森合さん、ライダーの工藤さん、伊藤さん、みなさんのおかげで完走することができました。ありがとうございます。

池田忠夫(35歳)

 

 
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