このコーナーでは、プロテックスポーツがサポートを行った参加者のレポートを紹介します。

2001 MOTOCROSS DES NATIONS
【Watching】

東京在住の遠藤美雪さんの『モトクロス・デ・ナシオン』観戦レポートです。
アメリカ風にいうと、『モトクロス・デス・ネイションズ』ですね。
55回目を数える今年は、9月30日、ベルギーのナムールで開催されました。

■行ってきました、モトクロス・デ・ナシオン。ワシューガル3泊5日救急車付きの教訓を生かし、今回はちょっと余裕の7泊9日。(その分財布に余裕はない。)

ブリュッセルに3泊したあと、ナミュールへ。初日に間違えて全然知らないところへ連れて行かれた上に帰りは乗車拒否されたプレメトロ(途中から路面電車になる地下鉄)も乗りこなせるようになり、乗り換えの切符を買うために窓口に行ってフランス語で「ジュヴドゥレ…」ってやってたら「英語できる?」って聞かれちゃった。この半年NHKのTVで井川遥ちゃんと一緒にやってきたのはなんだったんだあ。
それでも無事にナミュールへ到着。ホテルはちょっと遠かったんだけど歩き。石畳はカートがうまくひけなくて歩きにくかった。やっとのことでホテルに着くと予約が入ってない!確かに「日本の旅行会社に頼むと満室で取れなかったのにNYのインターネット旅行会社で取れたのはかなりあやしい。」とはな・よめともメールしてたんだけどホントに取れてなかった。結局、その日は空いてたから泊めてもらったんだけど、「(翌日の)土曜日(デナシオンの予選の日)は満室だから朝になってキャンセルが出てるかどうか聞きに来て」ってフロントの女の人(超美人)に言われて、次の日までドキドキだった。とりあえずブリュッセル在住のYちゃんのところに保険はかけておいたんだけど。

翌日、ドキドキだったわりには8時間ほど寝て、朝食もいっぱい食べてフロントに行くと昨日の美人さんが「グッドニュースがあるの。」そうキャンセルが出てたのだ。良かった良かった。Yちゃんのところにも電話して報告すると「ベルギーだったらありえるよねって旦那と言ってたのよ。」とのこと。確かにのんびりした国だわ。
 安心して会場に向かったんだけどずっと坂道。さすが城砦だけあるわ。30分くらい歩いてやっと到着。入場料がおとな1600ベルギーフラン(約4800円)、パドックパスが600BF。AMAのSXやMXに比べるとちょっと高いけど、鈴鹿やもてぎのロードの世界GPに比べればかなり安いかも。

■着いた時はちょうど125クラスの練習。練習時間が1時間もある。先月まで1時間のEDがMAXだった私としては疲れないのかしらと思ってしまった。コースはベルギーらしくマディな部分がいっぱい。下りの2段ジャンプの着地がぬたぬたで転倒したりコースアウトしかけるライダーもちらほら。そんな中で250ではチャドリードだけバンバン飛んでてかっこいい。500に乗るエバーツ、エバーツのマシンは音がしないと言われてきたけど、さすがに4STなので音してました。

しかしコース1周見てまわるのに2時間くらいかかった。おまけに予選の前に雨が降ってきた。しかたなくレストランというかカフェでお茶をした。ベルギーはホントに雨が多くてガイドブックによると年間300日降るらしい。天気予報では特に今年は雨が多いとやっていたなあ。

予選は排気量ごと。去年のトップ3はシードなのでベルギーとイタリアはお休み。エバーツはTT?125で偵察しておりました。しかしここのコース、普段は公園になっているせいか観戦にはまったく適していません。ジャンプならジャンプ、スタートならスタートといった感じで1セクションしか見られない。見るためには移動しなくちゃいけないんだけど、遠く離れた迂回路を通るか、ドロドロの急な斜面を降りるか2つに1つ。そんなところばっかり。それでも3クラスの予選を見ながらまた1周してきた。あとはもうトップ3の練習だけ。だけどアメリカは不参加だから2チーム6人だけ。スタートのあたりで見てると一度行っちゃうと当分帰ってこない。そのうえイタリアチームは当初のキオッディ、フェデリッチ、バルトリーニから全取っ替え。トラベルジーニくらいしかわかりません。それでもチェッカーが振られるまでスメッツのスタート練習を見て帰りました。

翌日決勝の日、8時半から敗者復活戦に出るチームの練習があったのに前日以上にいっぱい朝ごはんを食べていた私は間に合わなかった。まあノルウェーぐらいしか知ってる選手がいなかったんだけど。コースに着いたのは上位チームのライダーがちょうどコースインするころ。前日のうちに下見をしておいたのでベストポジションで写真とりまくり。でも今回が初出場のうちのデジカメは全然ついて行けてない。液晶で見ると誰もいないことが数知れず。デジカメで動くものを撮るのはホントむずかしい。この日は練習時間が20分と短かったので遠くまで見に行かれず、最初の方のテーブルトップだけ見た。

練習のあと、パドックへ。パドックへはいつでも入れた。プレスルームにもパドックパスで入れた。
それにパドック内のトイレはただ。ベルギーは基本的にチップ制のトイレなんだけど、あの簡易トイレまで決勝の日は有料(15BF)。おばちゃんが紙の補充はしてくれるけど土曜はただだったのにずるい。ちなみに売店のドリンクも日曜は値上がりしてた。パドックをぶらぶらしてるとベルギーチームが勢ぞろいしてる。国別のレースなのにパドックは普段所属してるチームごとだからちょっと珍しい光景だったかも。あとをつけていくとちゃんとベルギーチームのテントがあって作戦会議の模様。「ん~、写真撮りたいけどテントのビニールが汚くて撮れなさそう。」と思ってると「日本のプレスか?」と声をかけられた。「違うんだけど。」と言ってると「今度エバーツが日本に行くんだけど、日本のプレスを紹介してくれないか?」とのこと。日本のプレスなんて押しの強さで有名(?)なK・Aさんしか見かけなかった。そこに日本人ぽいカメラを持った人を発見。ちょっと待っててもらってその人に声をかけるとMFJの人だった。で結局その人はK・Aさんと一緒に来てるとのことだったので頼んじゃった。そうこうしているうちに作戦会議は解散。私はスメッツを待ってたんだけどそのベルギー人がエバーツと写真撮ってくれると言うのでツーショットで撮ってもらっちゃった。あとで見たら2枚もあった。エバーツに「いつ日本に来るの?」って聞いたら「キャンセルになった。昨日決まった。」と言われた。来るって聞いてから5分くらいの出来事だった。それでもエバーツは英語でしゃべってくれて良かった。前の日スメッツの写真を撮ってたらスメッツにフランス語で話しかけられちゃってわかんないから「メルシー。」って言って逃げちゃった。パドックではバイラーのサイン会もやってて、サインもいただき、カメラ目線の写真も撮らせていただきました。ガルシア・ビコもちゃんとポーズとってくれたしGPライダーはいい人が多いなあと思ったけど、ケネス・グンダーセンは腕上がりするからってサイン会途中でやめてた。本選出ないんだからサインぐらいしてあげろお。

とすっかりパドックに入り浸っていたが午後からは決勝。まず125+オープンクラス。エバーツはやっぱりメチャメチャ速かった。でもそんな中私の心を奪ったのは125のスティーブ・ラモン。20チーム計40ライダーの中で10位。20人はオープンクラスの人なんだからオープンの半分より速い。
もうすっかりファンになってしまった私はレース後またまたパドックへ。すばらしい腹筋を拝んでまいりました。

次のレースは125+250。このレースではチャドリードの下りジャンプを見るためにがけ下へ。
そう考える人はいっぱいいるらしく、土曜のようにはかぶりつけるポジションがない。それでも遠くから見ててもアグレッシブな走りは十分楽しめました。ラモンくんも8位。デジカメで「もらった!」と思ったショットは無残にも隣のベルギー人の親父の腕が写っているだけであった。このレースではスメッツの調子がイマイチだったらしくラモンくんより後ろを走っておりました。そしてレース後はエバーツ運転のTTR?125に2ケツして帰ってきた。マシンはあとからメカニックさんが持ってきたけど
コースネットがリアにぐるぐるにからんでた。(次の日の新聞で見ると転倒してたらしい。)やっぱり500とは勝手が違うのかしら。

そして最後は250+オープン。期待のリードは転倒。トップは同じオーストラリアのマクファーレンだったけど、どんどん追い下げ、結局エバーツが1位。コーナーをスタンディングで行く姿を見て「ああ、やっぱりこれがエバーツなのね。」と再確認する私だった。

■そして表彰式。表彰式があることを見込んで最後のレースの観戦場所を選んでたのに出遅れた。それに周りがみんなデカイ。つま先立ちで他の人の間からビーラマンが国歌を熱唱する姿を見てきました。
やっぱり国歌っていいよね、日本にはいろいろ問題があるけど。だいぶ前にアイスホッケーのオリンピック予選でイギリスに行った時、地元イギリスに奇跡の勝利をおさめたのに国歌ではなく大会歌みたいなのをかけられてすごくさみしかった。今になると意地悪されたのかもとも思っちゃう。

次の日、またたらふく食べに朝食用の部屋に行くとチームスウェーデンのジャケットを着た人たちがいた。たぶん選手だったと思うんだけどだれがヨハンソンでだれがカールソンでだれがリンデなのかはさっぱりわからなかった。GPももうちょっとスカパーや雑誌で取り上げてくれないかしら。来年までにはもう少し勉強しておこうっと。って私来年は就職するんだった、たぶん。

遠藤美雪

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